天使のナイフ 薬丸 岳
コーヒーショップの店長である主人公の妻が中学生三人に刺殺される。主人公は何故、妻が殺されなければならなかったのかを知りたくて事件を追う。すると意外な真実が浮き上がってくる…
後半、私のような短期記憶が少し怪しくなってきたおばさんには、登場人物が沢山出てきてそれぞれに人物相関関係があり、少々追うのが大変でしたが、なかなか面白かったです。
少年犯罪に対する法律の過保護、一方被害者家族に対する国・社会の配慮の無さ加減、少年が抱える見えない心の闇、などの問題を提起していて、それぞれの立場から丁寧に思いや考えが書かれている点も素晴らしかったです。
偉そうですみません。m(._.)m
火の粉 雫井脩介
先ず、「現実逃避出来る本」であり、いい年してここ最近落ち着きのない私でも集中することが出来るという厳しい条件のもと、とにかく怖いものを読みたくて、色々調べて そして買った一冊。
期待を裏切りませんでした。
この犯人のしたたかさが一番おそろしかったんじゃ〜😱
私が鈍いせいか、後半まで犯人は本当にこの人なのかしら?的に引っ張られ続け…ネタばれになるのでこれ以上は書けません。
息をもつかせぬハラハラ感の持続、500ページを超える長さが寧ろ物足りないぐらい!
又、解説にもある様にリアリティーに富んだ女心の描写の巧みさにおばさんもグワっと心をつかまれました!!👍
64(ロクヨン)
兎に角、主人公が男らしいっ!!毎食の献立や洗濯物の合理的なとりこみかた(いかに怠けるか)にしか脳細胞を刺激してない、ふやけた頭の私には、異次元とも言うべき警察内部の世界。本当に頑張る中年男のこれぞ、男気!
警視庁の広報室という、これまた微妙なセクションの主人公。自身も家庭に大問題をかかえながらも、14年前に起きた未解決の女児誘拐殺人事件に端を発した新たな事件に巻き込まれる。その事件はやがて思いもよらぬクライマックスへ…また、地方警察が自治体警察であり続ける為に刑事部と本庁のキャリア組の対立の中で彼はギリギリの戦いを強いられる。
警察って、えーこんななんだー!という軽いショック。😱後半は涙無しでは読めません。
サラの鍵
一言でいうと…「きつい!!!けれども絶対読むべき!!一冊」です。
「サラの鍵」
【感想】
精神的に健康な時に読むことをおすすめします。ましてや子供好きな人は一息 には読めません。
でも、人間が本当にしたことから、目をそらすことは出来ないかなと思うのです。
時は、第二次世界大戦のただ中、フランスでもユダヤ人迫害があったのです。
フランス警察が仲の良いひと組の家族を捕らえました。お姉ちゃんのサラはこの悲しい家族の主役です。サラは本当に頑張ったのです。そう、生きて生きて生き延びることを…
確か映画にもなっています。まだ映画を観る勇気はありません。がいずれ必ず観るつもりです。
子供達がこの様な扱いを受けた史実を受け止め、二度と繰り返さぬよう、戦争への流れをつくらないよう、私たちは注意深くことの成り行きを見つめ続けなければなりません。