楽園 上下 宮部みゆき

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あー面白かった。

そして、あー泣けました。

私にも、もう大きいですが、娘が二人います。今でも本当に可愛い我が子です。

 

『楽園』には、12歳の息子を亡くした敏子さんという、それはそれは、優しさに溢れた「おばさん」風なお母さんが出てきます。

この敏子さんにとても感情移入してしまいました。彼女が泣く場面では、必ず一緒になって涙していた私。💧

 

この敏子さんの亡くなった息子さんの等(ひとし)君に不思議な能力があるらしいことを調べていくうちに、別の事件に巻き込まれていく主人公の前畑滋子。

この滋子さんは、あの『模倣犯』で活躍した滋子です。だからと言って『模倣犯』を読んだことがなくても、全く問題はありません。

 

人情味豊かな旦那の昭二さんや秋津刑事に支えられ、またまた事件を真相究明に導くのです。

 

最初の数ページを読むと、どうなるの?どうして?とどんどん先の展開が気になって仕方なくなる、読者の脳を掴んで離さない宮部さんの巧い筆運びに、気づけば、終章を読んでいました。

 

日常に疲れた貴方、平坦な毎日に少しスパイスを求めたい貴方にオススメです!!